院長ブログ
2013年10月29日 火曜日
スポーツ障害発生のリスク
昨日お越しいただいた小学生の肘が痛い患者さん。
日曜日にキャッチボール中にピキッと痛みが出て、それからボールをうまく投げられない。
監督には
「変なボールを投げてるな」
と言われたそうです(この時点で投球中止という判断はないのか?)
本人は痛みのみが自覚症状でしたが、よく見ると
1.圧痛が肘の内側上顆(内側の出っ張っている所)にあるが腫れはない
2.肘が伸び切っていない(左に比べると5度位伸びない)
3.肘が90度以上曲げようとすると痛い(これはちょっと良くない)
さて急性期の野球肘です。
「アイシングしたことある?」と聞くと
「テレビで見たことあるだけです」というよくある回答。
微弱電流を行いながらアイシング。
予定としてはまず3日間は無理な可動域訓練はしない(子供で肘が固まることはかなりまれ)。
痛みが引いてきてから無理なく曲げ伸ばしを始めよう。
投球許可はまあ1~2ヶ月後でしょう。これから冬ですしね。
さてタイトルにあるスポーツ障害発生のリスク。
以前米田病院に勤務していた時に院長先生からデータを頂いて覚えているのが
「小学生が1週間に14時間以上スポーツをするとケガをするリスクが大きく跳ね上がる」
今回の子は土日に9時間ずつ。
むしろ普段から動いていた方がいいのではないでしょうか。
実際こういう小学生スポーツは多くなっていると聞いています。土日しか活動しないクラブ。
いろんな情報がありますが、子供は大人のミニチュアではない。
同じメニューではいけません!
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